社員が定着する会社がやっている、たった3つの習慣
前回お届けした
「人が定着しない会社の共通点」、多くの反響をいただきました。
今回はその続編。
実際に定着率90%以上を実現している中小企業が、
必ずやっている3つの習慣についてお伝えします。
難しいことではありません。
でも、やっている会社はごくわずかです。
【習慣1】“はじめの90日間”に全集中する
定着率を左右するのは、
入社から90日間です。
この期間に、
- 職場に馴染めるか
- 仕事の流れがつかめるか
- 会社の期待が伝わっているか
これが定着の9割を決めます。
▶ 成功している会社はこうしています:
- 「入社初日の流れ」をあらかじめ全社員に共有
- 「初月メニュー」や「新人チェックシート」を用意
- 「新人の相談役」を先輩社員が持ち回りで担当
ある建設会社では、
「先輩社員との週1ランチ」を制度化しただけで、
新人の離職がゼロになりました。
【習慣2】“日常的な承認”をルールにする
どんなに丁寧な研修をしても、
どんなに待遇をよくしても、
人は「自分はここで必要とされている」と
感じられないと辞めてしまいます。
ポイントは、「できたことを認める」こと。
▶ 定着企業がやっていること:
- 「○○さん、これ昨日より早くなったね!」
- 「その気配り、助かってるよ」
- 月1回「ありがとうメッセージカード」制度
重要なのは、評価ではなく承認です。
給与や制度よりも、
日々の“ちょっとした一言”が、
離職を防ぐ最大の武器です。
【習慣3】“定期的に不満を出す場”を設けている
辞める人の本音は、
「実はずっと前から我慢してた」というケースが大半です。
だから、
辞める理由が出る前に、聞いておくことが必要です。
▶ 定着企業はこうしています:
- 月1回の1on1ミーティング(10〜15分)
- 3ヶ月に1回の「逆フィードバック面談」
- 匿名アンケートを年2回実施
ポイントは、
「言いやすい仕組み」を会社側が用意すること。
“我慢させていないか?”という視点で、
仕組みを見直すことがカギになります。
✅ まとめ
社員が定着している会社がやっていることは、
目新しいことではありません。
でも、
“やるべきことを継続してやれている”という点で、
確実に違いがあります。
- 最初の90日間を丁寧に迎える
- 日々の「認める文化」をつくる
- 不満を事前に汲み取る場を持つ
この3つの習慣は、
- 離職を減らす
- 信頼と雰囲気を良くする
- チームに一体感が生まれる
定着率の高い企業は、
・採用にかかるコストが下がり、
・育成への投資が活き、
・結果的に利益も伸びます。