なぜウチは辞めるのか?定着しない会社の“本当の原因”
こんにちは。
中小企業専門の採用定着アドバイザーです。
「やっと採用できたのに、3ヶ月で辞めてしまった…」
そんな経験、ありませんか?
実は、定着しない会社には
はっきりとした“共通点”があります。
今回は、数十社の支援実績から見えてきた
「辞める会社の特徴とその対策」を
採用のプロの視点からお伝えします。
1. 入社後に“ギャップ”がある
- 「話が違う」
- 「思ったよりきつい」
- 「社内の雰囲気が違う」
これはすべて、入社前の期待値と実際の職場のズレです。
求人票や面接、見学の内容が“演出”だった場合、信頼は一気に崩れます。
▶ 対策:リアルを伝える
- 現場写真を活用する
- 雰囲気やルールを包み隠さず話す
- 先輩社員の声や1日の流れを共有する
「いいことしか言わない会社」は、求職者に見透かされます。
2. 育成が「属人的」になっている
よくあるケースです。
- 教える人によって内容が違う
- 誰に聞けばいいのか不明確
- 気が向いた人が気まぐれに教えている
これでは新人は不安になり、自信を持てません。
▶ 対策:育成の“型”をつくる
- 「最初の1週間でやることリスト」を明示
- 教える担当者を固定
- 「新人日報」で進捗を見える化する
育成に力を入れている企業は、離職率が明確に低いです。
3. 努力が“報われる実感”がない
頑張っても評価されない、
給与も上がらない、
感謝の言葉もない。
これでは「このままいても意味がない」と思われてしまいます。
特に若手は、「自分の価値」を重視します。
▶ 対策:プロセス評価と小さな賞賛
- 「がんばってたね!」を伝える
- できることを見える化(チェック表など)
- 昇給ルールを明文化・共有
承認と安心がある職場こそ、人は残ります。
4. 現場との“距離感”がある
経営者は「頑張ってくれれば報いるつもり」でも、
現場は「全く見てくれていない」と感じていることも。
▶ 対策:月1回の1on1または雑談の場を設ける
- 仕事以外の話題もOKにする
- 「困ってることない?」を聞く習慣に
- 入社3ヶ月目でのフォロー面談を実施
実際に、1on1を導入しただけで離職率が半減した事例もあります。
5. “採用すれば終わり”になっている
採用はゴールではなくスタートです。にもかかわらず…
- 採用と育成の連携がない
- 入社後の育成計画が曖昧
- 入社式もなく放置されている
これでは新人は「この会社、大丈夫?」と不安になります。
▶ 対策:入社初日からの“育成設計”を持つ
- ウェルカムメッセージで迎える
- 初月の教育担当を決めておく
- 「育成は会社の責任」という認識を共有する
✅ まとめ
定着しない会社に共通するのは、
「入社後の期待値に応えられなかった」こと。
多くの離職理由は、最初から避けられたはずのものです。
小さな仕組みや、一言の声かけが、
人をつなぎとめ、職場の信頼を育てていきます。