今どきの若手が会社に求める“7つの安心”とは?

~給料だけじゃ続かない時代の「定着力」とは~

最近、こんなご相談をよくいただきます。

「若い人が入っても、すぐに辞めてしまう」
「昔と同じように育てているはずなのに…」

その原因、もしかすると “安心感”の不足かもしれません。

いまの若手は、かつてのように「我慢して乗り越える」よりも、
「違和感があればすぐに離れる」という判断が早い傾向があります。

つまり、安心感がなければ“続ける理由”にならないのです。


給料よりも大事!? 若手が求める“7つの安心”

現場ヒアリングや面接アンケートから見えてきた、
「今どきの若手が会社に求める7つの安心」をご紹介します。

  1. ちゃんと教えてもらえる安心

    「未経験歓迎」と書いていても、実際は放置される職場もあります。
    OJTを“仕組み化”し、「最初の1ヶ月で何をやるか」が見えると安心です。

  2. 質問しやすい雰囲気の安心

    「こんなこと聞いていいのかな…」と悩んだままフェードアウト。
    「わからなかったら聞いてね」ではなく、先輩から声をかける文化が大切です。

  3. 感謝・承認される安心

    「ありがとう」や「助かったよ」がないと、自分の存在価値を感じられない。
    できたことを見逃さず、具体的に褒める仕組みが求められています。

  4. 将来の成長が見える安心

    「何年働けばどうなれるのか」が不透明だと、不安になります。
    「半年でこうなれる」「3年後にはこんな技術が身につく」など、成長の地図を示しましょう。

  5. 人間関係の安心

    ピリピリした空気や上下関係の厳しさは、今の若手にとって強い離職理由。
    日報や1on1で心理的安全性を高める取り組みが有効です。

  6. プライベートも大事にできる安心

    「休みにくい」「帰りにくい」環境では続きません。
    「休みが取れる職場」ではなく、「休みやすい職場」がカギです。

  7. 自分らしくいられる安心

    「地味な格好を強制された」「趣味を隠す空気があった」なども離職につながります。
    「一人ひとり違ってOK」という空気感が、“続けられる理由”になります。


現場でできる、小さな安心の積み重ねがカギ

この“7つの安心”は、どれも大げさな制度ではありません。
大事なのは、現場で「誰が・どんな風に」接しているかです。

たとえばこんな一言が、若手にとって大きな安心になります。

  • 「この作業、今日で3回目だけどだいぶ慣れてきたね!」
  • 「前よりスムーズにできてるよ。自分でも実感ある?」
  • 「〇〇さんに教えたらわかりやすかったって言ってたよ!」

こうした声かけの積み重ねが、
「ここにいていいんだ」と思える、居場所としての安心感になります。